二郎を超える二郎インスパイア店「蓮爾 登戸店」に行ってみた

1968年に創業したラーメン二郎。そのラーメン二郎のラーメンを真似る二郎インスパイア店が乱立する中、その中でも話題のお店が登戸にあるということで訪れてみた。

二郎インスパイアとは?

ラーメン二郎に似せたラーメンを提供しそれを売りとした「ラーメン二郎インスパイア系」と表現される店も複数存在している。
また、かつてはラーメン二郎を名乗っていたが、後に独自の屋号へ変更した店舗も存在する。
近年、インスパイア店は増加傾向にある。元々はラーメン二郎同様、インスパイア店も関東近辺に固まっていたが、雑誌・テレビ・インターネットで注目されてきた為か、関東以外の地方でも目にする機会が増えてきている。

「蓮爾 登戸店」が開店するまでの経緯

「蓮爾 登戸店」はもともと「蓮爾 新町一丁目店」の店主が始めた店舗らしい。その店主が、今は無き「ラーメン二郎 町田店」の助手が始めた「蓮爾」「禅」からレシピを引き継いで「蓮爾 登戸店」を開店したとのこと。ネットの情報なので本当かどうかは定かではない。

ちなみに、参考にしたソースはこちら。

400 :ラーメン大好き@名無しさん:2016/06/23(木) 23:53:20.55 ID:nUOzWOts.net
こんな感じ?
町田二郎(極太麺、MO:町田オリジナル=エビあり)
跡地に助手が蓮爾開店(エビ・巻きチャーあり)
濃厚豚骨ラーメン禅になって半年で閉店
登戸に蓮爾オープン(現新町店主が蓮爾のレシピを受け継ぐ)
さんこま→新町オープン
禅の看板が新町の入口横に置いてある。


実際に訪問してみた

「蓮爾 登戸店」に行く前に情報を確認。営業時間は平日が18~24時、土曜日が11~17時。日曜日は定休日らしく、祝日や臨時休業などに関してはツイッター(蓮爾登戸店(@hasumi_noborito)さん | Twitter)での告知もしくは店内のカレンダーを要チェックとのことらしい。

ちなみに、お店の前は何度か通ったことがあるが、いつ見ても行列ができている。その行列も4、5人というレベルではなく、だいたい20人はいるだろうというくらい。近くに専修大学や明治大学があるので、食べ盛りの学生さんが多いのだと思う。


行列の最後尾に接続。

今回、土曜日の訪問となったので「お昼時は混んでいるだろう」と予想し、あえて時間をズラしてみたのだが10人は並んでいた。平日に見る行列よりは短いから良しとするか、と納得した。

「蓮爾 登戸店」のルール

「蓮爾 登戸店」には、列に並ぶ時から独自のルールがある。

まず、列に並ぶと前の人から「食券をどうぞ」と声をかけられるので、店内に入り食券を買う。そして、その食券を店員さんに渡してから列に戻る。自分の後ろに人が並んだ場合は「食券をどうぞ」と同じように声をかける。2人以上で訪れた場合は、一旦全員が列に並んでから1人ずつ列を離れて店内に食券を買いに行き、戻ってきたら次の人が食券を買いに行く、を繰り返すらしい。ちなみに、1人ずつ食券を買いに行かなければならない理由は「店内が狭いから」らしい。

ルールに従って「小ラーメン」の食券を買った。ちなみに小ラーメンで麺の量が茹で前で370gもあるらしい。

しばらく待つと店内に誘導され、最終的に番号が振られた席へ案内された。

トッピングコール(呪文)

「蓮爾 登戸店」もラーメン二郎と同じで、無料のトッピングができる。

麺が茹で上がると、店員さんから順番に「小の方」など注文したメニューで尋ねられるので、ラーメン二郎特有の「ヤサイニンニクアブラカラメ」みたいな呪文を唱えなければいけない。店内の壁に「にんにく、やさい、あぶら、からめ」と書かれた紙があるので、それを見ながら好きなトッピングを組み合わせてコール(呪文)をしよう。

ちなみに私は「ヤサイアブラ」と呪文を唱えました。

小ラーメン(700円)

席に着いてから約10分ほどでやってきました。


小ラーメン やさい あぶら。

一見、丼と比べると量はそんなに多くなさそうに見えるが、丼自体が大きいので相当な量。


無料トッピングの「やさい」をお願いすると山盛りに。もやしとキャベツの比率は9:1くらい。

エコ箸よりも太い麺


麺がスープからはみ出して「こんにちは」している。この時点で麺の量が普通じゃないことがわかる。



ラーメン二郎特有の必殺技「天地返し」で野菜の下に隠れている麺を引っ張り出すと、こんな感じで大量の麺が現れる。

なんとも驚きなのが、麺がエコ箸よりも太いこと。他のお店の「太麺」はもう「中太麺」としか言えないほどの太麺。極太麺と呼ぶべきか。麺の硬さもかなりのもので相当な咀嚼力が必要になる。

味は小麦感が強く、甘辛くパンチのあるスープに負けることもない。そんな麺とスープの相乗効果でかなり美味しい。ただし、麺のボリュームが相当あるので、ゆっくり食べていると満腹中枢が刺激され始めて、お残しをする羽目になりそう。

角煮のような豚(チャーシュー)


さらに驚いたのがチャーシュー。角煮のような柔らかさで味の染み込み具合も抜群。脂身の部分もトロトロ。豚の柔らかさと脂身のトロトロさで頬がとろけるような美味しさだった。ぜひ一度食べてみてほしい。

ちなみに、二郎用語では「チャーシュー」ではなく「豚」と呼ぶ方が正しいらしい。

野菜も美味しい

トッピングの野菜はクタクタ系の茹で上がりで重量感があり「食べた感」が強い。そのまま食べても美味しいが、スープと一緒に食べるとさらに美味い。


無料トッピングの「あぶら」は野菜の上にかけられていて、背脂の上からレンゲでスープをかけて野菜と一緒に頬張るとこれまた美味しい。

それなりに急いで食べよう

二郎系では食べている人が退店することを先に見越して、並んでいるお客さんが席に座る前から麺を茹で始める傾向があるとのこと。ゆっくり食べているとその流れが乱れるので「ロット乱し」と呼ばれるらしい。

「蓮爾 登戸店」でも同じで、店内の14席に対して7杯分の麺を休むことなく茹で続けることで効率のよい提供を実現していた。ちなみに、今回訪れた時にちょうど「ロット乱し」の方がいたらしく、店員さんから「次のお客さんがいるから」といったようなことを告げられ、店を後にしていた。


そんな「ロット乱し」になることなく無事に食べ終えて退店。もうすぐ閉店ということで外の並びも無くなっていた。

今までラーメン二郎の直系店舗で何回か食べたことがあるが、ラーメン二郎を上回る麺の太さにパンチのあるスープ。麺の量も相当なものだった。期待するとハズレの多い「二郎インスパイア」は数知れずだが「蓮爾 登戸店」は自信を持っておすすめできると思った。

ごちそうさまでした。

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